最近はAnker Space Oneのようなワイヤレスヘッドホンの音質やノイズキャンセリング機能、他モデルとの違いや比較、そして価格に関するレビューがネット上でもよく話題になっていますよね。やっぱり性能と値段のバランスってすごく大事だなと思います。そんな中、今回は同じくAnkerから出ている大注目の完全ワイヤレスイヤホンについて、私が実際に使ってみて感じたSoundcore Space A40 レビューを率直にお届けします。高機能なのにコンパクトで、毎日の通勤やデスクワークを快適にしてくれるイヤホンを探している方は、ぜひ最後までお付き合いください。
- 小型軽量デザインがもたらす快適な装着感
- LDAC対応によるハイレゾ再生とマイルドな音質
- 強力なノイズキャンセリングと便利なマルチポイント
- 最大50時間のロングバッテリーとワイヤレス充電対応
SoundcoreのSpace A40のレビュー
このセクションでは、実際にイヤホンを日常使いして感じたリアルなパフォーマンスについて詳しくお伝えしますね。音質の傾向や動画視聴時の気になる遅延、さらにはリラックスタイムの使い心地まで、気になるポイントを順番に掘り下げていきます。
SoundcoreのSpace A40の音質

ワイヤレスイヤホンを選ぶ上で一番気になるのが、やはり毎日のリスニング体験を左右する音質ですよね。以前のSoundcoreシリーズといえば、どちらかというと「低音ドンドン!」というEDMやロック向けの迫力重視なイメージを持っていた方も多いのではないでしょうか。しかし、このモデルはそこから一歩抜け出し、かなり成熟した大人びたサウンドに仕上がっています。全体的な傾向としては、中低域に豊かな厚みを持たせつつ、高域の繊細さをしっかり残したマイルドなドンシャリといった感じです。
特にボーカルなどの中音域の明瞭度がグッと上がっていて、他の楽器の音に不自然に埋もれることなく、スッと心地よく耳に届きます。高音域もAnker特有のシャリシャリとした刺さりが上手く抑えられており、通勤中などに長時間聴き続けていても全く聴き疲れしません。様々なジャンルの音楽を流し聴きするのに、とても適したチューニングだと思います。
さらに、専用アプリの「HearID」機能を使えば、自分の耳の特定の周波数帯域に対する感度を測定し、個人の聴覚特性にぴったり合わせた専用のイコライザーを自動で作ってくれます。人間の耳は左右でわずかに聴力が異なることが多いのですが、そういった微妙な差もしっかり補正してくれるので、デフォルトの状態よりもさらに立体的で透明感のあるサウンドへと生まれ変わります。個人的には、この機能を使う前と後では音の広がりが全く違うと感じたので、購入後はまず最初に設定することをおすすめします。
個人的に無線技術が好きでよく調べているんですが、この1万円台前半という価格帯でソニー開発の高音質コーデック「LDAC™」に対応しているのは本当に嬉しいポイントです。対応するAndroidスマホなどと組み合わせれば、ワイヤレス特有の音のザラつきや情報の欠落が減り、シンバルの余韻や弦楽器の細やかなニュアンスまでハッキリと聴き取れます。また、ワイヤレス通信の基礎となるBluetooth 4.0と5.0の違い(速度・範囲・音質)を徹底比較した記事も、仕組みの理解を深めるのにおすすめです。
SoundcoreのSpace A40の遅延

動画視聴やスマホゲームを日頃から楽しむ方にとって、Bluetooth特有の通信遅延は致命的なストレスになりますよね。特に登場人物の口の動きと声がズレてしまったり、ゲーム内でボタンを押した後の効果音がワンテンポ遅れて聞こえたりすると、せっかくのコンテンツに全く集中できなくなってしまいます。Space A40は、専用アプリであるSoundcoreアプリから「ゲームモード」をオンにすることで、この通信遅延を劇的に短縮することができます。
実際にパズルゲームや、そこまでシビアな判定を求められないカジュアルなアクションゲームで試したところ、ゲームモードを有効にすれば有線イヤホンに近い感覚で違和感なく遊べるレベルに達していました。もちろん、YouTubeやNetflixなどでの動画視聴においても、演者のリップシンク(口の動きと音声の同期)がしっかりと合っているので、セリフのズレが気になって物語に没頭できないといったトラブルはほぼありません。
ただし、ここで一つ気をつけておきたいポイントがあります。それは、高音質なLDAC接続を行っている最中は、通信のデータ量が非常に大きくなるため、ゲームモードの効果が限定的になったり、設定自体が無効になったりする仕様がある点です。FPSや音楽リズムゲームなど、コンマ数秒のタイミングが勝敗を分けるような競技性の高いゲームを本気でプレイする時は、スマホ側の設定で一時的にAACやSBCなどの標準コーデックに切り替えるか、素直に有線イヤホンを使うといった使い分けが必要になってくるかなと思います。ゲームや用途に応じた選び方については、ワイヤレスイヤホンと有線の音質・遅延・寿命の決定的差を解説した記事も参考にしてみてください。
Bluetooth接続の性質上、周囲にたくさんのWi-Fiルーターがある環境や、満員電車などの電波が混み合う場所では、一時的に遅延が大きくなったり音飛びが発生することがあります。ゲームモード中でも通信環境には左右されるため、ご自身の使用環境に合わせて設定を調整してみてくださいね。自宅での利用時に発生しやすいBluetoothと電子レンジの干渉による音の途切れと解決法についても別記事でまとめていますので、室内での音飛びにお悩みの方はあわせてチェックしてみてください。
SoundcoreのSpace A40と寝ホン

実はこのイヤホン、就寝時にベッドの中で使う、いわゆる「寝ホン」としてもSNSやガジェット好きの間で密かに人気を集めているのをご存知でしょうか。完全ワイヤレスイヤホンをつけたまま横に寝転がると、どうしても枕と耳の間でイヤホンが押し込まれて、耳の軟骨や奥の部分が痛くなってしまうことが多いですよね。しかしSpace A40は、片耳で約4.7g〜4.9gという市場全体を見渡してもトップクラスの軽さを誇っています。
さらに、耳のくぼみ(コンカと呼ばれる部分)にすっぽりと収まる、角のない丸みを帯びた「豆型」のデザインを採用しているため、横向きに寝転がっても耳への物理的な圧迫感がほとんどありません。飛び出しが少ないので、寝返りを打った拍子にポロリと外れてシーツの間に紛れ込んでしまうという悲劇も防ぎやすいです。
専用アプリには、雨の音や鳥のさえずり、電車の揺れる音など、心地よい環境音を流せる「睡眠サウンド」機能も搭載されているので、静かに一日を締めくくり、自然な眠りにつくためのサポートツールとしても非常に優秀です。ノイズキャンセリングをオンにしておけば、家の外を走る車の音もスッと消え去り、自分だけのプライベート空間を簡単に作り出すことができます。
睡眠時の長時間のイヤホン使用による耳への影響は、あくまで一般的な目安です。耳への負担など、健康に関する正確な情報は必ず専門の医療機関や公式サイトをご確認ください。少しでも耳に違和感がある場合は使用を控え、最終的な判断は専門家にご相談くださいね。
SoundcoreのSpace A40のケース
毎日のように持ち歩くモバイルガジェットとして、充電ケースの携帯性やデザイン性も見逃せない重要なポイントですよね。どれだけイヤホン本体が高機能でも、ケースが大きくてポケットに入らなかったり、重くて持ち歩くのが億劫になったりしては本末転倒です。その点、Space A40のケース単体の重量は約48gと非常に軽く、ズボンの前ポケットや小さなサコッシュに入れてもシルエットがポッコリと崩れない、絶妙な薄型設計になっています。
ケースの表面はしっとりとしたマット仕上げになっており、プラスチック特有の安っぽさを感じさせない上品なテイストです。このマット加工のおかげで、日常的に素手で触っても指紋や皮脂汚れが目立ちにくく、細かい擦り傷もつきにくいという実用的なメリットがあります。ガジェットとしての美観を長く保てる配慮がなされているのは、毎日使う道具としてかなり高く評価できるポイントです。
蓋の開閉ヒンジもしっかりとした作りになっており、パカパカと安っぽく開くのではなく、適度なマグネットの反発力を感じながらスムーズに開閉できます。イヤホン本体を収納する部分もマグネットが強力で、ケースを逆さまにしてもポロリと落ちてしまう心配はありません。コンパクトでありながら、所有欲を満たしてくれるしっかりとしたビルドクオリティを持っていると感じます。
SoundcoreのSpace A40の使い方
イヤホン本体の操作は、側面に配置されたタッチパネルを指先で軽くタップして行います。物理ボタンを採用しているイヤホンの場合、ボタンを押し込むたびにイヤホン全体が耳の奥に押し込まれてしまい、長時間の操作で耳が痛くなるという不快感がありますが、タッチセンサー式ならその心配は無用です。髪をかきあげた際などの誤操作を防ぐためか、初期設定では「1回タップ」には何も機能が割り当てられておらず、2回タップや長押しから操作を受け付けるようになっている点も、ユーザーの実際の使い勝手をよく研究しているなと感心します。
もちろん、この操作設定は専用のSoundcoreアプリから自分好みに大幅にカスタマイズすることが可能です。例えば、右耳を2回タップしたら音量を上げる、左耳を長押ししたら次の曲へスキップする、といった具合に、自分が一番直感的に使えるレイアウトに変更できます。タッチした際にはイヤホンから小さなプロンプト音(通知音)が鳴るため、きちんと操作が認識されたかどうかが聴覚的に分かりやすく、タッチセンサー特有の「ちゃんと押せたか分からない」というストレスもありません。
もし操作音自体が不要であれば、アプリから通知音をオフにしてよりミニマルに使うこともできます。また、音の出方がおかしいなと感じた時のリセット操作も、ケース背面のボタンを10秒長押しするだけでサクッと初期化できるので、メンテナンス性も良好です。
| 操作アクション | 右側(R)の初期設定 | 左側(L)の初期設定 |
|---|---|---|
| 1回タップ | なし(誤操作防止のため) | なし(誤操作防止のため) |
| 2回タップ | 再生 / 一時停止 | 次の曲へ |
| 2秒間長押し | モード切り替え(ノイキャン等) | モード切り替え(ノイキャン等) |
Soundcore、Space A40のレビュー
ここからは、他機種との比較やバッテリー周りの仕様、そして総合的な評価についてまとめていきますね。ライバル機との違いを知ることで、自分に合った最適な一台を見つける手がかりになるかなと思います。
SoundcoreのSpace A40の比較

新しいイヤホンを選ぶ際、同価格帯のライバル機や、同じAnker社内で販売されている別モデルとどちらを買うべきか、迷うことは多いですよね。ここでは代表的な競合モデルと比較して、Space A40がどのような立ち位置にあるのかを整理してみます。
まずはAnkerのフラグシップ機である「Liberty 4」との比較です。Liberty 4は、AirPodsのようなスティック型のデザインを採用し、頭の動きに合わせて音が追従する3Dオーディオや、心拍数などを計測できるヘルスケア機能まで搭載した、いわば「多機能エンタメ機」です。音質も非常に華やかで解像度が高いのですが、その分情報量が多く、長時間聴き続けると少し聴き疲れしやすい面もあります。一方のSpace A40は、機能はシンプルに絞りつつ、圧倒的な小型化と静寂に特化した「実用重視のモバイル機」と言えます。仕事中のBGM再生など、長時間の「ながら聴き」にはSpace A40の方が圧倒的に向いています。Libertyシリーズについては、Soundcore Liberty 4 5 Pro 比較!違いとおすすめは?の記事でもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
次に、ミドルクラスの絶対的ベンチマークと言えるソニーの「LinkBuds S」です。正直なところ、ノイズキャンセリングの自然さや、外音取り込みモードでコンビニのレジなどで人の声を聞き取るクリアさに関しては、ソニーの信号処理技術がやはり一枚上手だと感じます。しかし、ワイヤレス充電に標準で対応している点や、圧倒的なバッテリーの長さ、そして何より実売価格で数千円から1万円近い差があることを考えると、Space A40のコストパフォーマンスの高さが際立ちます。お財布への優しさと毎日の使い勝手のバランスを極限まで突き詰めたのが本機だと言えるでしょう。
SoundcoreのSpace A40の充電

完全ワイヤレスイヤホンの弱点としてよく挙げられるのがバッテリー切れですが、Space A40はその常識を覆すほどのスタミナを持っています。これだけコンパクトな筐体でありながら、最新の省電力チップと効率的な電源管理のおかげで、イヤホン単体で最大10時間、充電ケースを併用すれば最大50時間というモンスター級の連続再生を実現しています。(出典:アンカー・ジャパン株式会社 プレスリリース)
私は普段、電車通勤をしているのですが、毎日往復の車内でノイズキャンセリングをガンガンに効かせて音楽を聴いても、バッテリー残量を気にする機会が本当に減りました。片道1時間程度の使用であれば、単純計算で1ヶ月近くはケースをケーブルに繋ぐ必要すらありません。ズボラな私にとっては、この「充電をサボれる」というメリットは計り知れません。
万が一、外出直前に「あ、充電が空っぽだ!」と気づいた場合でも焦る必要はありません。たった10分間ケースを充電器に繋ぐだけで、約4時間分の音楽再生が可能になる急速充電機能が搭載されているからです。これなら、出かける準備をしている間に十分実用的なレベルまでバッテリーを回復させることができます。
USB Type-Cケーブルでの充電はもちろん、Qi規格のワイヤレス充電パッドに「置くだけ」で充電できるのが最高に便利です。帰宅したらデスクの端にある充電器にポンと置くだけ。ケーブルを抜き差しするちょっとした手間が省けるだけで、日々のストレスがグッと減りますよ。
SoundcoreのSpace A40の評価

総合的な評価として、Space A40は「何か一つだけの飛び抜けた個性」でオーディオマニアを唸らせるようなピーキーな製品ではありません。しかし、装着感の心地よさ、聴き疲れしないマイルドな音質、強力なノイズキャンセリング、そして圧倒的なバッテリー持ちといった、ワイヤレスイヤホンに求められるすべての基本要素において、85点以上の高得点を軽々と叩き出す、極めて優秀な優等生だと感じています。
特に目を見張るのは「ウルトラノイズキャンセリング 2.0」の実力です。これは、周囲の騒音レベルをイヤホンのマイクが常に分析し、静かなオフィスから騒々しい地下鉄の車内まで、その環境に合わせてノイズキャンセリングの強さを自動的に調整してくれる機能です。これにより、耳への余計な圧迫感を抑えつつ、常に最適な静寂空間を提供してくれます。
また、現代の働き方に欠かせない「マルチポイント接続」にもしっかりと対応しています。パソコンとスマートフォンの2台に同時にBluetooth接続できるため、仕事中はPCでウェブ会議に参加し、会議が終わったらそのままスマホで音楽を再生する、といったシームレスな切り替えが可能です。マイクの通話品質もノイズリダクションが効いておりクリアなので、テレワーク専用のビジネスツールとしても抜群の使い勝手を発揮してくれます。
SoundcoreのSpace A40の価格

これだけの機能が「全部入り」でありながら、実売価格が1万円台前半(約12,990円前後)に抑えられている点には、ただただ驚かされます。近年は円安や部品価格の高騰などの影響で、各オーディオメーカーのフラグシップモデル(最上位機種)は軒並み3万円台、物によっては4万円台へと高価格化が進んでいます。もちろん高いイヤホンにはそれだけの価値があるのですが、誰もが気軽に手を出せる金額ではなくなってきているのも事実です。
そんな市場環境の中で、Space A40は「日常的に使う上で、本当にユーザーが必要としている機能は何か」を徹底的に見つめ直し、それを圧倒的なリアリティを伴う手の届きやすい価格帯で実現しました。数年前であれば、2万円以上出すのが当たり前だったハイレゾ対応(LDAC)やマルチポイント、強力なノイズキャンセリングがこの価格で手に入るのですから、まさに価格破壊と言っても過言ではありません。バッテリー容量が大きいため経年劣化にも強く、長期間の使用を見据えたコストパフォーマンスは最高クラスだと思います。
ここで記載している製品価格や在庫状況は、執筆時点でのあくまで一般的な目安です。Amazonのセール時期や販売店によって大きく変動する可能性があるため、正確な情報や最新の販売状況は、必ずメーカー公式サイト等の販売ページをご自身でご確認ください。ご購入の最終的な判断はご自身の責任で行うようお願いいたします。
SoundcoreのSpace A40のレビュー

ここまで様々な角度からSoundcore Space A40 レビューをお届けしてきましたが、いかがだったでしょうか。ワイヤレスイヤホン市場は次々と新製品が登場する激戦区ですが、その中でも本機は、過去のモデルからの明確な進化を感じさせる大人な音質チューニングと、長時間の使用でも耳への負担を極限まで減らした超軽量コンパクト設計が見事に融合した、非常に完成度の高い傑作です。
「3万円や4万円を出して高級なフラグシップ機を買うのは少し躊躇するけれど、電車の騒音はしっかりノイズキャンセリングで消したいし、ハイレゾ級の音質も妥協したくない。おまけにパソコンとスマホの同時接続もしたいし、バッテリー切れのストレスからも解放されたい。」そんな、ある意味でワガママな願いを、極めて現実的で優しい価格で叶えてくれるのが、このイヤホン最大の魅力かなと思います。
毎日の通勤電車を自分だけの静かなリスニングルームに変えたいビジネスパーソンや、複数のデバイスを使いこなす学生さん、そして私のように寝る前のちょっとした時間に極上のリラックスタイムを楽しみたい方まで。初めての本格的な完全ワイヤレスイヤホンを探している方にも、自信を持って「迷ったらこれを選べば間違いないですよ」とおすすめできる、現在のワイヤレスイヤホン市場における一つの完成形と言える一台です。