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陸上無線技術士3級はある?試験日・過去問・難易度の誤解

「陸上無線技術士3級はある?試験日・過去問・難易度の誤解」という記事タイトルと、無線通信を象徴するイラストを配置したアイキャッチ画像。

「陸上無線技術士3級を受けたいのに、試験日が見つからない」「過去問を探すと、特殊無線技士という別の名前が出てくる」。似た資格名が並んでいると、自分が調べている試験が合っているのか不安になりますよね。

先に結論をいうと、陸上無線技術士に3級はありません。現在あるのは、第一級陸上無線技術士と第二級陸上無線技術士の2資格です。3級を探している場合は、第三級陸上特殊無線技士や第三級アマチュア無線技士と混同している可能性があります。

私は第一級陸上無線技術士を保有し、無線回路の設計に携わっています。この記事では、資格名の見分け方から、目的に合う試験日・問題・参考書の確認方法まで解説します。受験料を払ったり教材を買ったりする前に、どの資格が必要なのかを確かめていきましょう。

  • 陸上無線技術士の級と正式な資格名
  • 混同しやすい三陸特・三アマでできること
  • 資格別の試験日と公式問題の探し方
  • 難易度の見方と目的に合う参考書の選び方

制度・試験日・教材情報の最終確認:

陸上無線技術士に3級はない

まずは、検索している名前と実在する資格を照らし合わせましょう。「陸上」「無線」「3級」の一部だけで判断すると、違う試験の案内を読み進めてしまいます。

正式な資格は第一級と第二級

日本無線協会の陸上無線従事者の案内には、陸上無線技術士として第一級と第二級が掲載されています。第三級陸上無線技術士という資格は、現行制度の一覧にありません。したがって、その名称の試験日、受験申請、過去問、合格率もありません。

第一級は「一陸技」、第二級は「二陸技」と略されます。どちらも、主として陸上の無線局で無線設備の技術的な操作に関わる資格です。第一級はすべての無線設備の技術操作を対象とし、第二級には空中線電力などによる範囲の制限があります。

ここでいう技術操作は、資格ごとに法令で認められた無線設備の操作です。資格を取れば、希望する職場の仕事をすべて担当できる、という意味ではありません。実際の担当業務には、設備の知識や勤務先での教育も関係してきます。

出典:日本無線協会「陸上無線従事者」

個人情報を伏せた筆者レオの第一級陸上無線技術士の無線従事者免許証
私が取得した第一級陸上無線技術士の無線従事者免許証。個人情報は伏せています。

技術士と特殊無線技士を見分ける

間違えやすいのは、「陸上無線技術士」と「陸上特殊無線技士」です。「特殊」の有無だけでなく、語尾も「技術士」と「技士」で異なります。略称では一陸技と一陸特、二陸技と二陸特のように、最後の一文字が違います。

似た名前の資格と3級の有無
資格の種類 級の構成 3級の正式名称
陸上無線技術士 第一級・第二級 存在しない
陸上特殊無線技士 第一級・第二級・第三級のほか国内電信級 第三級陸上特殊無線技士
アマチュア無線技士 第一級・第二級・第三級・第四級 第三級アマチュア無線技士

第三級陸上特殊無線技士は「三陸特」、第三級アマチュア無線技士は「三アマ」と呼ばれます。同じ3級でも、想定する無線局や操作範囲は別です。数字が同じだから同程度の仕事ができる、と読み替えることはできません。

陸上無線技術士には第一級と第二級しかなく、第三級が存在するのは陸上特殊無線技士とアマチュア無線技士であることを比較した図。

資格の区分は、日本無線協会の資格と操作範囲の資料でも確認できます。陸上無線技術士と陸上特殊無線技士の役割を詳しく知りたい場合は、陸上無線技術士と特殊無線技士の違いも参考にしてください。

混同しやすい3級でできること

あなたが探していたのは、仕事で使う無線の資格でしょうか。それとも、趣味で無線交信を始めるための資格でしょうか。この目的によって、確認する資格が変わります。

三陸特は範囲を限定した技術操作

第三級陸上特殊無線技士は、法令で定められた陸上の無線局の設備について、限られた技術操作を行うための資格です。固定局、基地局、陸上移動局などの設備が対象になりますが、周波数や空中線電力、設備の種類、操作方法に条件があります。

三陸特の対象となる設備の主な条件
使用する電波の周波数 空中線電力
25,010kHz〜960MHz 50W以下
1,215MHz以上 100W以下

上表に加えて、技術操作は外部の転換装置で電波の質に影響を及ぼさないものに限られます。また、対象には無線局の区分による制限があり、レーダーや人工衛星局の中継による通信を行う無線局の多重無線設備などは除外されます。周波数と出力だけで判断しないでください。

三陸特の操作範囲に関する条件の一部として、25,010kHz〜960MHzでは50W以下、1,215MHz以上では100W以下であることと、操作方法や無線局の区分にも制限があることを示す図。

例えば、仕事で使う設備の仕様を確認する際は、型番だけでなく、局の種類、使用周波数、空中線電力、担当する操作を勤務先に確認します。「業務用無線機だから三陸特で大丈夫」と、製品の呼び名だけで決めないことが大切です。

出典:日本無線協会「第二級・第三級陸上特殊無線技士等の操作範囲」。上表は条件の一部を抜き出したもので、操作範囲全体を示すものではありません。

三アマは趣味や技術研究の資格

第三級アマチュア無線技士は、アマチュア局の無線設備を操作するための資格です。営利を目的としない個人的な興味から行う無線技術の研究や交信などを考えているなら、こちらの資格を確認することになります。

三陸特と三アマでは、法規で学ぶ対象や認められる操作が異なります。アマチュア無線の問題集を買っても、三陸特の試験対策がそのままできるわけではありません。反対に、仕事の連絡用設備に必要な資格を探しているなら、三アマという数字だけを見て選ばないようにしましょう。

また、無線従事者免許は人に対する免許で、無線局の免許とは別です。三アマを取得しただけで、任意の周波数や出力を使って送信できるわけではありません。使う局や設備に必要な手続きも、資格と合わせて確認してください。

仕事で無線設備を扱う場合は勤務先が必要とする資格を確認し、趣味や技術研究でアマチュア無線を行う場合はアマチュア無線技士の資格を確認する判断図。

資格の概要:日本無線協会「アマチュア無線従事者」

求人票や勤務先の正式名称を確認

求人票、学校の案内、勤務先からの指示がきっかけなら、書かれている名称を省略せずに確認してください。「陸上無線の3級が必要」と口頭で言われた場合も、受験申請の前に正式名称を聞き直す方が確実です。

勤務先には「第三級陸上特殊無線技士でよいか」「上位資格を保有している場合の扱いはどうか」「いつまでに免許証が必要か」を確認すると、試験の選び間違いを防げます。採用条件が資格の保有なのか、入社後の取得を認めているのかも、募集文から勝手に補わないようにしましょう。

◆ワンポイントアドバイス

無線を扱う立場として、私は「何級か」より先に「どの設備で、何をするための資格か」を確かめることをおすすめします。資格名と目的が合えば、試験日や教材を探す範囲もはっきりしますよ。

試験日と申込先を確認する

陸上無線技術士の試験と三陸特・三アマの試験では、日程の決まり方が異なります。存在しない3級の試験日を探し続けず、正式名称に合わせて案内を読みましょう。

一陸技と二陸技の次回試験日

日本無線協会の案内では、一陸技・二陸技の国家試験は7月と1月に実施されます。2026年10月24日時点で案内されている次回の試験は、次のとおりです。

一陸技・二陸技の次回試験と申込期間
資格 試験日 申請受付期間
第一級陸上無線技術士 2027年1月19日(火)・20日(水) 2026年11月1日(日)〜20日(金)
第二級陸上無線技術士 2027年1月21日(木)・22日(金) 2026年11月1日(日)〜20日(金)

これは令和8年度の案内に含まれる、令和9年1月期の試験です。「2026年度だから試験も2026年内」と思い込まないようにしてください。西暦の年と年度を分けて見ると、日程を読み違えにくくなります。

両資格とも試験日が2日間あります。免除を受ける科目がある場合も含め、自分が受験する科目の開始時刻を試験案内で確認しましょう。申請期間だけでなく、手数料の支払期限や免除に必要な書類も、申し込む前に確認しておきたいところです。

出典・最新日程:日本無線協会「国家試験 受験案内」

三陸特と三アマはCBT方式

第三級陸上特殊無線技士と第三級アマチュア無線技士の国家試験は、会場のコンピューターを使うCBT方式です。年間を通じて実施され、予約できる会場・日時から選びます。自宅のパソコンで受ける試験とは異なります。

ただし、随時実施だからといって、明日すぐ受験できるとは限りません。現行の予約案内では、申請の日から14日以降の日を選択できます。さらに会場の営業日や空席状況があるため、資格が必要な期限から余裕を持って予約してください。

申込時は、試験名、会場、日時、顔写真の登録内容を確認します。三陸特と三アマを取り違えたまま予約していないか、確定する前にもう一度見ておきましょう。初めてCBTを受けるなら、公式に案内されている体験画面で操作に慣れておくと安心です。

一陸技と二陸技の2027年1月の試験日・申請期間と、三陸特・三アマのCBT方式による会場日時の予約方法を比較した図。

予約条件・会場の確認:CBT-Solutions「無線従事者国家試験」

講習の日程とは分けて考える

三陸特には、国家試験とは別に、認定された養成課程を修了して免許取得を目指す方法もあります。検索結果に講習の開催日が出てきても、それをCBT国家試験の試験日と受け取らないようにしてください。

養成課程を選ぶ場合は、対象資格、受講条件、授業と修了試験、費用、免許申請の扱いを実施団体の案内で確認します。一般の試験対策講座と、制度上の養成課程も同じではありません。「講習」と書かれているだけで取得方法を判断しないことが大切です。

資格が仕事で必要な場合は、合格・修了の日だけでなく、免許申請を経て免許証を受け取るまでの予定も考えておきましょう。日本無線協会の資格取得方法の案内を起点に、利用する制度を確認してください。

過去問と例題の正しい探し方

「陸上無線技術士3級の過去問」が見つからないのは、検索の仕方だけの問題ではありません。資格そのものが存在しないため、正しい資格名に置き換えて探す必要があります。

三陸特は公式の例題を確認する

日本無線協会は、CBT対象資格について、問題と解答を含む例題を公開しています。三陸特を目指すなら、「第三級陸上特殊無線技士」の欄から、法規と無線工学の両方を確認してください。

この資料は、過去のある試験日に出題された問題を、そのまま一式公開した過去問ではありません。公式の説明でも、実際の試験が掲載例題だけから出題されるわけではないとされています。同じ題意でも、数値や表現、選択肢の順序などが変わる場合があります。

そのため、正解の番号を覚えるだけの勉強は避けたいところです。法規なら「どの条件があるから正しいのか」、無線工学なら「この用語は何を表すのか」を、自分の言葉で説明できるか確かめましょう。選択肢が入れ替わっても答えを選べる状態を目指します。

公式資料:日本無線協会「CBT方式の国家試験の例題」

一陸技と二陸技は資格別に探す

一陸技・二陸技を受けるなら、日本無線協会の「試験問題と解答」で陸上無線技術士の欄を開きます。公式サイトでは、CBT対象以外について過去1年間の問題と解答を掲載しています。公開内容は入れ替わるため、掲載されている試験期を確認してください。

両資格とも、無線工学の基礎、無線工学A、無線工学B、法規の4科目を扱います。第一級と第二級では問題が異なるので、ファイルを保存するときも資格名と科目名を確認しましょう。二陸技を受けるのに一陸技の問題だけで準備を進める、といった食い違いを防ぐためです。

公式の正答が分かっても、途中式や考え方まで理解できるとは限りません。まず公式問題で必要な内容を見て、説明が足りないところを解説付きの問題集や参考書で補うと、教材の役割が明確になります。

三陸特・三アマのCBT試験では公式例題を、一陸技・二陸技では資格別の公式過去問と解答を確認する違いを示す図。

公式資料:日本無線協会「試験問題と解答」

最初の問題は理解度の確認に使う

まだ勉強していない段階で解けなくても、すぐに「自分には無理」と決める必要はありません。最初に問題を見る目的は、現時点の合否を予想することより、何を学ぶ必要があるのかを知ることです。

問題を「言葉の意味が分からない」「公式を知っているが使えない」「計算はできたが単位を間違えた」のように分けてみてください。用語から学ぶべきなのか、解き方の練習が必要なのかが見えてきます。ここを区別すると、必要以上に本を増やさずに済みますよ。

また、古い問題集を使う場合、特に法規は現行の扱いとの違いを確認する必要があります。古い正答をそのまま現在の制度の説明に使わず、直近の公式問題や案内と照らし合わせましょう。

難易度は資格と科目で比べる

存在しない陸上無線技術士3級の難易度や合格率を示すことはできません。ここでは、混同しやすい実在の資格について、勉強する内容の違いから考えます。

三陸特と陸上無線技術士の違い

国家試験で扱う科目と形式の違い
資格 科目・問題構成 試験形式
第三級陸上特殊無線技士 法規12問・無線工学12問 CBT四肢択一式、合計60分
第三級アマチュア無線技士 法規16問・無線工学14問 CBT四肢択一式、合計70分
第一級・第二級陸上無線技術士 無線工学の基礎・無線工学A・無線工学B・法規 各資格の科目別試験

出典:CBT-Solutionsの試験概要、日本無線協会の資格別・科目別試験資料。通常の受験形式を示しています。

三陸特と一陸技・二陸技では、対象となる操作範囲だけでなく、学習する内容の広がりも違います。陸上無線技術士では、電気回路や電子回路に加え、送受信機、アンテナ、給電線、電波の伝わり方などを学ぶことになります。

私なら、三陸特より陸上無線技術士の方に、広い範囲を学ぶ準備が必要だと考えます。ただし、必要な勉強時間は学校で学んだ内容や実務経験によって変わります。「三陸特なら誰でも一晩」「一陸技なら必ず何百時間」といった数字だけで判断しない方がよいでしょう。

三陸特は法規12問と無線工学12問、三アマは法規16問と無線工学14問、陸上無線技術士は無線工学3科目と法規を扱うことを比較した図。

3級から順番に取る必要はない

無線従事者国家試験は受験資格を問わないため、二陸技や三陸特を持っていなくても、一陸技を直接受験できます。「3級を取ってから2級、最後に1級」という順序は、陸上無線技術士の受験条件ではありません。

もちろん、まず二陸技を目標にする考え方もあります。勤務先で必要とされる資格が二陸技なのか、最終的に一陸技まで目指すのか、学習に使える時間はどの程度か。こうした条件によって、選び方は変わります。

一方、三陸特を取得すれば自動的に二陸技になる、という制度ではありません。同じ陸上の無線に関わっていても資格は別です。受験する級を迷っている場合は、陸上無線技術士1級と2級の違いで、操作範囲と学習目的を比べてみてください。

受験資格の確認:日本無線協会「受験案内」

科目合格を使う場合の考え方

第一級陸上無線技術士は第三級陸上特殊無線技士や第二級陸上無線技術士を先に取得しなくても直接受験できることを示した図。

一陸技・二陸技には、同じ資格の試験で合格点を得た科目について、一定期間、申請によりその科目の試験が免除される仕組みがあります。一度の試験ですべての科目に合格する方法だけでなく、科目ごとに取り組む計画も考えられます。

期間は、合格点を得た科目の試験が行われた月の翌月初めから起算して3年以内に実施される、同じ資格の国家試験です。免除は自動ではなく申請が必要になります。合格した試験期を記録して、有効な期間を確認してください。

注意したいのは、「二陸技の科目合格を、そのまま一陸技へ持ち越せる」と考えないことです。科目合格による免除は同じ資格に限られます。資格保有や学校卒業などによる別の免除条件とは分けて、日本無線協会の試験科目免除の案内を確認しましょう。

目的に合う資格と参考書を選ぶ

一陸技・二陸技では合格点を得た科目について一定期間、申請により同じ資格の試験で科目免除を受けられる一方、二陸技の科目合格を一陸技へ持ち越すことはできないと示す図。

資格名が分かったら、その資格の問題を解くための教材を選びます。検索に出てきた人気の一冊をすぐ購入するより、受験する資格とる方が、無駄な出費を抑えられます。

仕事で必要な資格から決める

業務で期限までの取得が必要なら、勤務先が指定する資格を優先してください。三陸特が必要な人へ、知識が深まりそうだからと一陸技の問題集をすすめても、目の前の試験準備としては遠回りになる場合があります。

反対に、放送や通信設備の技術を広く学びたい、将来の担当業務を考えて陸上無線技術士を目指したいという人は、一陸技・二陸技の教材を検討します。資格取得が目的なのか、基礎の学び直しも重視するのかで、必要な解説の詳しさが変わります。

私が購入前におすすめする確認は、目次と試し読みを見ることです。解説を読んで式のつながりを追えるなら演習を進めやすく、用語から分からないなら基礎解説が必要です。評判のよさと、今のあなたに読みやすいことは、必ずしも一致しません。

一陸技と二陸技の教材候補

受験資格と受験級を決めたうえで、基礎知識が不足する場合は参考書、演習が不足する場合は解説付き問題集や公式問題を選ぶ流れを示した図。

陸上無線技術士を目指す場合は、受験する資格と学習目的に合わせて教材を選びましょう。ここでは、一陸技・二陸技の問題集を紹介します。購入時は、資格名だけでなく、集数・年版・改訂の有無まで確認してください。

一陸技の合格精選360題

『第一級陸上無線技術士試験問題集 第4集 合格精選360題』は、一陸技の問題を使って、解き方を身につけたい人の候補です。選ばれた問題を繰り返し解き、解説を読みながら理解できていない分野を確認する使い方に向いています。

出版社表示では2020年刊です。収録問題の演習に加えて、直近の公式問題や出版社の正誤表も確認しましょう。解答を覚えるだけでなく、計算の手順や選択肢を判断する理由まで理解することを意識してください。

一陸技の過去問解答・解説集

『2026-2027年版 第一級陸上無線技術士試験 吉川先生の過去問解答・解説集』は、収録された試験回の問題と解説を使って学びたい人の候補です。各科目でどのような問題が出題されるのかを確認しながら、演習を進められます。

公式問題の正答だけでは解き方が分からないときや、解説を読みながら復習したいときに検討しやすい一冊です。年版の数字だけで判断せず、実際に収録されている試験期を確認し、未収録の新しい試験回は公式問題で補いましょう。

二陸技の合格精選400題

『第二級陸上無線技術士 試験問題集 第3集 合格精選400題』は、二陸技の問題を使って分野別に演習したい人の候補です。二陸技を受験するなら、一陸技の教材だけで進めず、受験する級の問題で理解度を確かめましょう。

ただし、出版社表示の出版年月日は2014年11月1日です。解法を練習するために使う場合も、直近の公式問題と現行法令の確認を組み合わせてください。特に法規は、古い記述をそのまま覚えるのではなく、現在の扱いを確認する必要があります。

解説が足りない部分を補う

問題集の解説を読んでも、なぜその公式を使うのか分からない場合は、同じ問題を繰り返すだけでは行き詰まりがちです。電気回路、送受信機、アンテナなど、理解できていない分野を説明する参考書を追加すると、つながりが見えてきます。

反対に、内容を理解できているのに計算や読み取りで間違えるなら、新しい参考書より、手元の問題を自力で解く練習が先です。「分からないから買い足す」と決める前に、どこで止まったのかを確認してみてください。

受験する資格が決まったら、次は教材の中身を比べましょう。一陸技・二陸技の参考書と問題集の違い、基礎知識に合わせた組み合わせ、購入先は、陸上無線技術士の参考書と問題集の選び方で詳しく紹介しています。最初から何冊もそろえず、今必要な一冊から選んでください。

受験前の疑問を確認する

資格の呼び方が分かっても、申し込みや取得後の扱いで迷うことがあります。最後に、受験を決める前に確認したい疑問へ答えます。

陸上無線技術士のよくある質問

Q1. 履歴書に陸上無線技術士3級と書けますか?

A. その名称の資格はないため、記載するなら免許証にある正式名称を使ってください。三陸特を取得した場合は「第三級陸上特殊無線技士」です。受験予定や試験合格の段階を、免許取得済みと同じ意味で書かないよう、現在の状態も区別しましょう。

Q2. 初めてでも一陸技から受験できますか?

A. はい。下位資格の取得は受験の条件ではありません。ただし、受験できることと、今の知識で合格を目指しやすいことは別です。まず公式問題を見て、基礎から学ぶ分野と演習できる分野を確かめ、学習に使える時間に合わせて計画を立ててください。

Q3. 三陸特は講習に出るだけで取れますか?

A. 認定された養成課程を利用する方法はありますが、単に講座へ参加すればよいという意味ではありません。所定の授業や修了試験など、実施案内にある修了条件を満たし、その後の免許申請も必要です。一般の試験対策講座と養成課程を取り違えないでください。

Q4. 三陸特の公式例題だけで合格できますか?

A. 公式例題だけでの合格は保証できません。実際の試験が掲載例題だけから出るわけではないため、正答番号の丸暗記で済ませず、用語や法規の条件、選択肢を判断する理由まで確認しましょう。説明が分からない箇所は、三陸特に対応する教材で補います。

Q5. 国家試験に合格したらすぐ送信できますか?

A. 試験合格だけで、自由に送信できるわけではありません。無線従事者免許の申請と、使用する無線局・設備に必要な免許や登録などの手続きは分けて考えます。実際の設備の操作可否は、勤務先の無線管理担当者や管轄の総合通信局などへ確認してください。

まとめ|正式名称から受験を選ぶ

陸上無線技術士3級を探していた場合、まず必要なのは勉強を急ぐことより、受験する資格の名前を確かめることです。名前が合えば、確認すべき試験日、問題、教材も決まります。

  • 陸上無線技術士は第一級と第二級で、3級は存在しない
  • 三陸特は第三級陸上特殊無線技士、三アマは第三級アマチュア無線技士
  • 三陸特・三アマはCBTの案内と公式例題、一陸技・二陸技は資格別の試験日と過去問を確認する
  • 参考書は正式名称、受験級、今の基礎知識に合わせて選ぶ

仕事で必要なら勤務先の指定を、趣味で始めたいならアマチュア無線の資格を確認しましょう。陸上無線技術士を目指すと決めたら、一級・二級の問題を見て、自分に必要な教材へ進んでください。

試験日、申込条件、操作範囲などの正確な情報は公式サイトをご確認ください。実際の設備を操作できるかの最終的な判断は、勤務先の担当者や管轄の総合通信局など、専門の窓口にご相談ください。

執筆・原稿更新:レオ(Wireless Tech Note運営者/第一級陸上無線技術士/無線回路設計者)。原稿更新日:

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Wireless Tech Note 運営者 無線技術や通信の仕組みを、できるだけやさしく整理して発信しています。第一級陸上無線技術士・基本情報技術者の知識と、RF設計・EMC実務の経験を活かして記事を作成しています。

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