第二級陸上無線技術士を調べていると、「いきなり一級は難しそうだから、まずは二級から受けた方がよいのでは」と迷いますよね。
確かに、陸上無線技術士の二級にあたる第二級陸上無線技術士は、第一級よりも問題の難度が抑えられています。ただし、試験科目は第一級と同じ4科目で、学習する分野もかなり重なります。
最終的に第一級陸上無線技術士を取得したいなら、私は最初から第一級を目指す方が効率的だと考えています。
この記事では、第一級陸上無線技術士を取得した私の経験も踏まえ、第二級の合格率や試験内容、第一級との違い、2級を経由するべき人と直接1級を狙うべき人を分かりやすく整理します。
- 第二級陸上無線技術士の難易度と合格率
- 第一級と第二級の試験内容や操作範囲の違い
- 2級から受験するメリットと遠回りになるケース
- 過去問を中心にした現実的な勉強方法
第二級陸上無線技術士の難易度
第二級陸上無線技術士は、受験資格が設けられていないため、年齢や学歴、実務経験に関係なく受験できます。
ただし、誰でも受けられることと、誰でも簡単に合格できることは別です。電気回路、半導体、変調方式、送受信機、アンテナ、電波伝搬、電波法規まで、幅広い知識が求められます。
第二級陸上無線技術士の難易度は、工学系の基礎がある人には攻略しやすい一方、電気や物理を初めて学ぶ人には難しく感じやすい水準です。
合格率は3割前後で推移
第二級陸上無線技術士の合格率は、年度によって上下するものの、おおむね3割前後で推移しています。
2018年度から2024年度までの7年間では、合格率は27.4%から35.5%の範囲で、平均すると約30.7%です。数字だけを見れば超難関試験ではありませんが、受験者の7割前後が不合格になる試験でもあります。

| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2018年度 | 1,140人 | 339人 | 29.7% |
| 2019年度 | 1,114人 | 395人 | 35.5% |
| 2020年度 | 896人 | 294人 | 32.8% |
| 2021年度 | 942人 | 305人 | 32.4% |
| 2022年度 | 911人 | 266人 | 29.2% |
| 2023年度 | 890人 | 244人 | 27.4% |
| 2024年度 | 873人 | 246人 | 28.2% |
合格率を見るときに注意したいのは、受験者全員が4科目を初めて受験しているわけではないことです。
第二級には科目合格制度があり、過去に一部の科目へ合格した人や、別の資格などによる免除を受けている人も含まれます。そのため、完全な初学者が4科目を一度に合格する難しさは、合格率の数字より高く感じるかもしれません。
また、合格率が約3割だからといって、合格者がすべて高度な計算問題を完璧に解いているわけではありません。各科目で合格基準を超えることが目的なので、頻出問題を固め、取る問題と後回しにする問題を見極めることが重要です。
◆ワンポイントアドバイス
資格試験の合格率は、試験そのものの難しさだけでなく、受験者の準備状況にも左右されます。第二級は受験資格がないため、ほとんど勉強せずに受ける人も含まれており、合格率だけで必要以上に怖がる必要はありません。
工学三科目と法規が壁になる
第二級陸上無線技術士では、「無線工学の基礎」「無線工学A」「無線工学B」「法規」の4科目を受験します。
法規だけでなく、無線工学が3科目に分かれている点が、第二級の難易度を押し上げています。単純な用語暗記だけではなく、公式を使った計算や回路の動作、無線設備の仕組みまで理解しなければなりません。

無線工学の基礎では、電気物理、直流回路、交流回路、半導体、電子回路、電気磁気測定などが問われます。
高校物理や電気回路に慣れている人には取り組みやすい科目ですが、電圧、電流、インピーダンス、位相などの意味が曖昧なままだと、公式を覚えても問題に当てはめられません。
無線工学Aでは、変調と復調、デジタル伝送、送信機、受信機、雑音、通信システム、測定などが中心になります。
AM、FM、デジタル変調、雑音指数、受信感度、信号対雑音比など、似た用語や数値関係が多いため、暗記だけで整理しようとすると混乱しやすい科目です。
無線工学Bでは、アンテナ、給電線、整合、電波伝搬、レーダー、測定などが出題されます。
アンテナ利得、反射係数、定在波比、自由空間伝搬損失など、目に見えない現象を式と図の両方で考える必要があります。私も無線工学Bは、公式を丸暗記するより、何を表す式なのかを理解する方が得点につながると感じました。
法規は、無線局の免許、無線設備、運用、無線従事者、監督、業務書類などが中心です。
工学科目より短期間で仕上げやすいものの、似た条文や数値を入れ替えた選択肢が出るため、過去問の答えだけを覚えるのではなく、誤りの理由まで確認した方が安定します。
試験では電卓などの計算器具を使用できません。
複雑な筆算力よりも、式を整理して簡単な形に変える力や、概算で選択肢を絞る力が重要になります。受験時の持ち物や使用できる器具は変更される可能性があるため、正確な情報は日本無線協会の公式サイトをご確認ください。
第二級の試験内容と合格基準
第二級陸上無線技術士の試験は2日間に分けて実施され、初日に無線工学の基礎と法規、2日目に無線工学Aと無線工学Bを受験します。
2026年度の案内では、7月期と翌年1月期に実施され、第二級の試験手数料は13,700円とされています。申請時には別途、支払いに関する手数料が必要になる場合があります。
四科目と科目合格制度を確認
無線工学の基礎、無線工学A、無線工学Bは、それぞれ25問、試験時間150分です。法規は20問、試験時間120分となっています。
合格基準は、工学系3科目が125点満点中75点、法規が100点満点中60点です。どの科目も、おおむね6割が合格ラインになります。
| 科目 | 問題数 | 試験時間 | 満点 | 合格点 |
|---|---|---|---|---|
| 無線工学の基礎 | 25問 | 150分 | 125点 | 75点 |
| 法規 | 20問 | 120分 | 100点 | 60点 |
| 無線工学A | 25問 | 150分 | 125点 | 75点 |
| 無線工学B | 25問 | 150分 | 125点 | 75点 |
第二級には科目合格制度があり、合格点を取った科目は、その試験月の翌月初めから3年以内に実施される同じ資格の国家試験で、申請により免除を受けられます。
つまり、4科目すべてを一度に合格できなくても、合格した科目を残しながら次回以降に未合格科目だけを受けられます。
仕事や家庭の事情で学習時間が限られている人は、最初から2回または3回に分ける計画を立てても問題ありません。一発合格だけが正解ではないですよ。
科目合格は同じ資格の試験で利用する制度です。
第二級で取った科目合格を、別資格である第一級の科目合格としてそのまま持ち越すことはできません。2級から1級へ進む場合、この点を見落とさないようにしてください。

試験日程、手数料、試験地、免除条件は改定される可能性があります。受験申請を行うときは、必ず日本無線協会が公開する最新の試験案内を確認してください。
第二級と第一級の違い
第二級と第一級の大きな違いは、資格取得後に技術操作できる無線設備の範囲と、試験問題の難しさです。
一方で、試験科目の名称、問題数、試験時間、合格基準には共通する部分が多く、まったく別の試験というわけではありません。
学習分野の多くは共通する
第一級と第二級は、どちらも無線工学の基礎、無線工学A、無線工学B、法規の4科目で構成されています。
無線工学の基礎では回路や半導体、工学Aでは変復調や送受信機、工学Bではアンテナや電波伝搬を学びます。第一級でも第二級でも、学習する分野の大枠はほぼ同じです。
もちろん、問題が完全に共通しているわけではありません。第一級では、より複雑な計算や細かい技術条件、複数の知識を組み合わせる問題が増えます。
それでも、第二級の勉強を終えてから第一級へ移ると、再び同じ分野の参考書を開き、第一級向けの問題へ取り組み直すことになります。
| 比較項目 | 第二級 | 第一級 |
|---|---|---|
| 試験科目 | 基礎・法規・工学A・工学B | 基礎・法規・工学A・工学B |
| 工学系の問題数 | 各25問 | 各25問 |
| 法規の問題数 | 20問 | 20問 |
| 合格基準 | 各科目おおむね6割 | 各科目おおむね6割 |
| 問題の難度 | 第一級より抑えられる | 計算や応用がより難しい |
| 技術操作の範囲 | 空中線電力による制限あり | 原則として制限なし |
第二級を取得してから第一級を受ける方法にも、基礎固めや試験慣れという意味はあります。しかし、第一級の取得が最初から決まっているなら、その時間を第一級の過去問演習へ使う方が効率的かなと思います。
第一級に必要な勉強時間の目安や、現在の知識から学習量を考えたい人は、一陸技の勉強時間と合格戦略も参考にしてください。
第一級より難易度は低い
同じ科目構成とはいえ、第二級の方が第一級より合格しやすいのは確かです。
第二級では比較的基本的な計算や定番問題が中心になり、第一級では式の変形、複数条件の整理、細かな機器特性まで問われやすくなります。
操作範囲にも違いがあります。第一級は、放送局、固定局、無線測位局など、陸上にある無線局の無線設備について、原則としてすべての技術操作を行えます。
第二級も幅広い陸上無線設備を扱えますが、テレビジョン放送局を除く無線局は空中線電力2kW以下、テレビジョン放送局は500W以下という制限があります。
難易度だけで選ぶなら第二級、将来の操作範囲や資格の使いやすさまで考えるなら第一級が有利です。
ただし、資格の価値は、上位資格であることだけでは決まりません。勤務先の設備や求人の要件が第二級で足りるなら、第二級でも目的は達成できます。
第一級を取得する価値や仕事での活かし方を詳しく知りたい人は、一陸技がすごいと言われる理由と資格の価値もあわせて確認してみてください。
二級から受けるべきか
第二級から受けるか、最初から第一級へ挑戦するかは、最終的に必要な資格と、資格取得までに使える時間で判断します。
「第一級は難しそう」という理由だけで第二級を選ぶと、あとから第一級を受け直すことになり、勉強時間や受験費用が増える可能性があります。

第二級だけ必要な人は選択肢
勤務先や応募したい求人で第二級陸上無線技術士が要件になっており、第一級までは求められていないなら、第二級を選ぶ意味は十分にあります。
第一級より問題の難度が低く、合格までの学習量も抑えやすいため、必要な資格を早く取得するという目的には合っています。
また、無線工学を学んだ経験がほとんどなく、資格試験そのものに慣れることを優先したい人にも、第二級は一つの選択肢です。
合格という成果を一度得ることで、その後の学習を続けやすくなる人もいます。あなたは、最短距離で上位資格を取りたいタイプでしょうか。それとも、段階を踏んで自信をつけたいタイプでしょうか。
ただし、第二級の試験も決して簡単ではありません。4科目を勉強する必要があるため、完全な初心者にとっては、第二級でも相応の学習時間が必要です。
第二級が向いているのは、勤務先で第二級までしか求められていない人、短期間で必要な資格を取りたい人、第一級を取得する予定が今のところない人です。
資格手当、配置要件、採用条件は会社ごとに異なります。社内制度に関係する場合は、求人票だけで判断せず、人事担当者や設備管理の責任者など、該当分野の専門家に相談してください。
最終目標が一級なら遠回り
第一級の取得を最終目標にしているなら、私は第二級を経由せず、最初から第一級を目指すことをおすすめします。
第二級と第一級では、学習する分野の多くが重なっています。第二級の試験対策を終えたあと、改めて第一級用の教材や過去問へ移ると、同じ分野をもう一度学び直すことになります。
さらに、第二級と第一級は別の国家資格です。第二級で合格した一部科目を、第一級の科目合格としてそのまま移すことはできません。
受験する資格を変えれば、受験申請、試験日の確保、交通費、受験料も改めて必要になります。第二級に合格できた安心感から、第一級の勉強開始が先延ばしになることもあるかもしれません。

◆第一級資格保有者としての考え
私自身は、一陸技を科目合格制度を使いながら取得しました。最初からすべてを一回で取ろうとせず、第一級の科目を一つずつ積み上げる方が、第二級に合格してから第一級を受け直すより合理的だと感じています。
第一級にも3年間の科目合格制度があります。基礎が弱い場合でも、まず無線工学の基礎と法規を固め、次回に工学Aと工学Bを狙う方法が使えます。
「第一級は一発で4科目合格しなければならない」と考える必要はありません。最初から第一級へ申し込み、科目合格を積み上げる方が、目標に直接近づけます。
ただし、第一級を取れば必ず転職や昇給に直結するわけではありません。資格の現実的な市場価値も確認したい人は、一陸技は役に立たないと言われる理由と市場価値も参考にしてください。
第二級の現実的な勉強法
第二級陸上無線技術士は、最初から参考書をすべて読み込むより、過去問で出題の形を確認しながら必要な知識を補う方法が効率的です。
ただし、過去問の答えだけを覚える方法では、数字や条件が変わった問題に対応できません。計算問題と機器の仕組みは、最低限の理屈を理解しておく必要があります。
工学Aと工学Bを優先する
学習時間の配分は、法規よりも工学Aと工学Bを多めに取るのがおすすめです。
法規は暗記で得点を伸ばしやすい一方、工学Aと工学Bは、用語を覚えただけでは解けない問題が多くあります。
工学Aでは、変調方式、占有帯域幅、送信機と受信機の構成、雑音指数、受信感度、デジタル伝送を優先します。
特に、送受信機のブロック図は、各回路の役割を理解すると複数の問題へ応用できます。名称だけではなく、「信号がどの順番で処理されるか」を追うと覚えやすくなります。
工学Bでは、半波長ダイポールアンテナ、アンテナ利得、指向性、給電線、反射係数、定在波比、自由空間伝搬損失、レーダー方程式を優先します。
式を覚えるときは、単位と比例関係も一緒に確認してください。距離が2倍になったらどうなるのか、周波数が高くなったら損失がどう変わるのかを考えられると、選択肢を絞りやすくなります。
無線工学の基礎は、工学Aと工学Bを理解する土台です。交流回路、複素数、デシベル、半導体の基本が曖昧な場合は、先に基礎へ戻った方が結果的に早く進みます。
おすすめの優先順位は、無線工学の基礎を固めたあと、工学A、工学Bへ進み、法規を並行して反復する流れです。
教材と過去問を軸に進める
第二級の勉強は、解説付きの問題集を1冊決め、過去問を繰り返す方法が基本です。
日本無線協会では、CBT対象資格以外について過去1年間の試験問題と解答を公開しており、第二級陸上無線技術士の問題も確認できます。
まず1回分を解き、現在の実力を確認します。この段階では点数が低くても問題ありません。
間違えた問題を、知識不足、公式を忘れた、計算ミス、問題文の読み違いに分けます。原因を分けると、参考書を読み直すべき問題と、単純に演習量を増やすべき問題が見えてきます。
2周目では、正解した選択肢だけでなく、他の選択肢がなぜ違うのかを説明できる状態を目指します。
3周目以降は、問題を見た瞬間に解法や論点が浮かぶかを確認します。同じ問題を覚えてしまっても、式の意味や誤りの理由を説明できれば、十分な学習効果があります。
| 学習段階 | 取り組む内容 | 目標 |
|---|---|---|
| 1周目 | 全体を解き、分からない分野を洗い出す | 試験範囲を把握する |
| 2周目 | 解説を読み、公式や用語を整理する | 正答理由を説明できる |
| 3周目 | 時間を測って解く | 6割を安定して超える |
| 仕上げ | 直近問題と苦手問題を反復する | 7割前後を安定させる |
本番では緊張や読み違いも起こるため、過去問で毎回ぎりぎり6割では安心できません。練習では7割前後を安定して取れる状態を目安にするとよいでしょう。
ただし、必要な演習回数には個人差があります。3周という数字だけを目標にせず、自分で解法を再現できるかを基準にしてください。

独学と講座の使い分け
第二級陸上無線技術士は、電気や電子回路の基礎がある人なら独学でも十分に合格を狙えます。
理工系の学校を卒業している人、電気関係の仕事をしている人、電験、工事担任者、陸上特殊無線技士などを勉強した経験がある人は、過去問を中心に進めやすいでしょう。
一方、電圧と電流の関係から分からない人や、分数、指数、三角関数に強い苦手意識がある人は、無料の過去問だけでは止まりやすくなります。
その場合でも、最初から高額な講座へ申し込む必要はありません。まずは解説付き問題集と基礎教材を用意し、それでも理解できない科目だけ講座を利用する方法があります。
| 学習方法 | 学習時間の目安 | 費用の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 無料教材中心の独学 | 120~300時間 | 0~3,000円程度 | 電気や物理の基礎がある人 |
| 教材購入型 | 120~220時間 | 6,000~12,000円程度 | 多くの一般受験者 |
| 講座利用 | 100~200時間程度 | 1万~5万円程度 | 数学や物理が苦手な人 |
表の学習時間と費用は、あくまで一般的な目安です。これまでの学習経験、受験する科目数、教材の選び方によって大きく変わります。
私が多くの受験者に勧めやすいのは、解説付き教材を購入し、過去問を繰り返す方法です。
講座へ切り替える目安は、基礎の回路計算を2週間ほど学んでも式の意味が分からない、工学Aの変調や雑音を整理できない、工学Bの整合や伝搬で使う式を選べない場合です。
分からないまま過去問の答えを暗記し続けるより、必要な部分だけ説明を受けた方が、結果的に時間を短縮できることがあります。
教材価格や講座料金、講義内容は改定される場合があります。購入や申込みを行う前に、正確な情報は出版社や講座運営会社の公式サイトをご確認ください。
第二級陸上無線技術士のよくある質問(FAQ)
Q1. 第二級陸上無線技術士は独学で合格できますか?
A. 電気回路や高校物理の基礎がある人なら、解説付き問題集と過去問を使った独学でも十分に合格を狙えます。完全な初学者は、基礎教材を併用し、理解できない科目だけ講座を利用すると進めやすいです。
Q2. 第二級の勉強時間はどのくらい必要ですか?
A. 電気系の基礎がある人で80~150時間、一般的な独学者で150~250時間、完全な初学者では250時間以上が一つの目安です。ただし、公式に定められた標準学習時間ではなく、受験者の経験や科目免除によって大きく変わります。
Q3. 第二級に合格すると第一級の科目は免除されますか?
A. 第二級の受験で得た科目合格を、第一級の科目合格としてそのまま持ち越すことはできません。資格保有、認定学校、業務経歴などによる別の免除制度が適用される場合もあるため、自分が対象になるかは日本無線協会の最新資料で確認してください。
Q4. 一発合格を狙わなくても大丈夫ですか?
A. 問題ありません。第二級には3年間の科目合格制度があるため、最初に基礎と法規、次回に工学Aと工学Bという受け方もできます。仕事をしながら勉強する人は、無理に4科目を詰め込まない方が安定することもあります。
Q5. 2級と1級のどちらを受けるべきですか?
A. 第二級だけが仕事上必要なら、第二級を選ぶのが合理的です。最終的に第一級を取得したいなら、学習分野が大きく重なるため、最初から第一級へ挑戦し、科目合格を積み上げる方が効率的だと私は考えています。
基礎から学び直して一級を狙う
第二級陸上無線技術士は、合格率が3割前後で、工学三科目と法規を学ぶ必要がある国家資格です。
第一級より難易度は低いものの、簡単な暗記試験ではありません。電気や物理の基礎がない人は、回路計算、変復調、アンテナ、電波伝搬で苦戦しやすいでしょう。
それでも、解説付き教材を使い、過去問を繰り返し、科目合格制度を利用すれば、十分に現実的な資格です。
第二級だけが必要なら、第二級を目指して問題ありません。
一方、最終目標が第一級なら、第二級を経由せず、基礎から学び直しながら最初から第一級を目指す方が効率的です。

- 第二級の合格率はおおむね3割前後
- 試験は工学三科目と法規の合計4科目
- 第一級と第二級は学習分野の多くが共通
- 第二級だけ必要な人には合理的な選択肢
- 第一級が最終目標なら最初から1級を狙う
第一級が難しく感じる場合は、第二級へ目標を下げるのではなく、第一級の無線工学の基礎と法規から始めてみてください。
一度にすべて合格する必要はありません。科目合格を一つずつ積み上げても、最終的に得られる免許は同じ第一級陸上無線技術士です。
試験制度、手数料、日程、免除条件、資格の操作範囲は改定される可能性があります。正確な情報は日本無線協会や総務省などの公式サイトをご確認ください。
勤務先で必要な資格や法令上の判断に迷う場合は、会社の資格担当者、日本無線協会、総務省の窓口など、該当分野の専門家に相談したうえで最終的に判断してください。